エアコンのコンセントを抜くと節電効果はある?注意点も紹介
ざっくり言うと
- 電気代の約6%が待機電力なので、半年間エアコンのコンセントを抜くと250円ほど節約できる
- コンセントを差してすぐに使用すると機械に負荷がかかるため、再稼働させるときは8時間以上経ってから
- 10年以上前のエアコンは買い替えが◎省エネ搭載モデルに買い替えるだけで節約効果が高くなる
日本の夏は昔に比べ厳しい暑さになっています。室内を快適な温度に保つことができるエアコンは夏場に欠かせない必須アイテム。しかし消費電力が大きく光熱費も高額になりがちなので、長時間使用することに抵抗を感じる人も多いのではないでしょうか。エアコンのコンセントを抜くと簡単に節約できますが、トラブルの原因になることも…。この記事では、コンセントを抜く際の注意点と経済的にエアコンを使用する方法をご紹介します。
エアコンを使用しないときはコンセントを抜いた方がいい?
電化製品は電源を入れていなくても通電しているため、わずかな電力を使用しています。これが待機電力です。何気なくコンセントにつないでいる電化製品の待機電力を合わせると、電気代の約6%になるといわれています。電化製品を使っていないのに待機電力分の電気代がかかるのはもったいないですよね。
そんな時はエアコンのコンセントを抜くのがおすすめ!エアコンは使用するシーズンが決まっているので、比較的コンセントを抜きやすいです。またエアコンの待機電力は大きく、一時間におよそ2.4Wの待機電力が発生しているため、半年間エアコンのコンセントを抜くことによって250円ほど節約できるのです。
年式の古いエアコンほど待機電力が大きいので節約効果も高くなりますが、最近では待機電力を消費しないエアコンも販売されています。コンセントを抜く際は事前に確認しましょう。
コンセントを抜いた後の注意点
シーズンオフ中にエアコンのコンセントを抜くことはそれほど問題ありません。しかしコンセントを入れてすぐ使用すると、エアコンにトラブルが起きてしまう恐れがあります。
エアコンの内部では何が起きている?
エアコンにはコンプレッサーという冷媒ガスを圧縮する装置部品が搭載してあります。コンプレッサーの摩耗や摩擦を防ぐ潤滑剤は待機電力によってあたためられているため、コンセントを抜いたままだと粘度が高くなってしまうのです。
エアコンが壊れるわけ
エアコンのコンセントを抜くと潤滑剤は固くなり本来の役割を果たせなくなります。この状態で電源を入れても潤滑剤の粘度は高いままなので、コンプレッサーに負荷がかかり故障してしまうのです。
コンセントを抜いて簡単に節約するコツ
「節約できるところからはじめよう」「無駄な出費を極力抑えたい」と思ってコンセントを抜いたにもかかわらず、エアコンが壊れてしまっては元も子もありません。コンプレッサーへの負荷を防ぐためにも、コンセントを抜いた後はしばらくエアコンを使わないようにしてください。
コンセントを挿してから潤滑剤がやわらかくなるまでおよそ8時間かかるといわれています。使用したい日に合わせてコンセントを挿すのもひとつの選択でしょう。また長期間コンセントを抜いていると室外機の潤滑剤が機能しなくなるため、1年以上エアコンを使用しない場合はたまにコンセントを挿すように心がけてください。
節電以外にエアコンの効果的な使い方
コンセントを抜くだけで節電できることはおわかりいただけたかと思います。この他にもまだまだ効果的にエアコンを使用する方法があるので、ぜひ参考にしてみてください。
フィルター掃除を行う
エアコンのフィルターがホコリで詰まっていると、十分な機能を果たせないため冷房の効きが悪くなります。フィルターの掃除をするだけで冷房は約4%、暖房は約6%の節約に♪エアコンに溜まった汚れが部屋中に広げないためにも2週間に一度は掃除を行いましょう。
設定温度を変える
暑いからといってエアコンの設定温度を下げていませんか?冷房時の設定温度を1℃上げると約13%の節電に!またエアコンと同時にサーキュレーターや扇風機を使うと、効率よく部屋を冷やすことができます。風量や風向きの変更を行い、エアコンから出る風を上手くコントロールしましょう。
エアコンを買い替える
毎年のように新製品が発売されるエアコン。昔のものより省エネ性能がはるかに上がっているため、10年前のエアコンと比べると消費電力に約8%の差が出ます。年季の入ったエアコンをお持ちの方は、買い替えを検討するのもひとつの方法です。
中古エアコンに値が付くのは製造5年以内ですが、壊れたエアコンや古いエアコンの買取を積極的に行っている買取専門業者も存在します。不用なエアコンの処分費用も抑えられるうえ、購入資金に変わるなんてラッキーですよね♪
今回はエアコンの節約方法をいくつかご紹介させていただきました。無理のない範囲で納得できる電気代に近づけてください。